おはようございます。
web3researcherの三井です。
毎週金曜日は普段行っているリサーチの中で気づいたことや考察を書いていきます。
«目次»
1、“web3版の○○”こそが重要
2、ちゃんとweb3版でなければいけない
3、web3プロジェクトを当てることは相当難しい
アドレス登録で、web3に関するリサーチ結果が平日毎朝届きます。登録無料。
“web3版の○○”こそが重要
NFTプロジェクトを調べていても、Dappsを調べていても、DAOを調べていても、その仕組みや思想には興味を持つものの、全く新しい概念を発明していたり、サービスを開発していることはほとんどありません。
もちろん新しい技術やムーブメントなので、一見新しく見えるのですが、個人的に当てはまる言葉は「リメイク」です。
AzukiのようなクリエイティブがNFTでは流行ってますが、それは日本アニメを基調としたクリエイティブです。ギャルバースもそうです。Braintrustはランサーズのweb3版リメイクです。
つまり、今まで流行っていたもの、今すでに流行っているものをweb3版にリメイクすることでNFTやサービスとして価値を生み出しているわけです。
どんなに便利でも、どんなに革新的でも、人はよくわからないものにお金を使わないし、利用しません。徐々に人々の認識が変化し、使われるようになるかもしれませんが、それには莫大なお金と時間がかかります。数年前にQR決済を普及させようと各社が協力して頑張っていましたが、信じられないくらいの資金をばら撒いていましたよね。その結果、人々の行動変容に繋がります。(まあ、あれだけやってもいまだに現金しか使わない人も多いですが、、。)
何が言いたいかというと、web3(NFTやDAO含む)が新しい技術や思想だからといって、全く新しいものを作ってはいけない、ということです。
すでに流行っているものや流行ったもの(価値があると証明されているもの)を、web3の技術や思想を乗っけてリメイクすることで成功に近づきます。もう少し市場が成熟すれば全く新しいものも受け入れられるかもしれませんが、今はきつそうです。
ちゃんとweb3版でなければいけない
とはいえ、何でもかんでもweb3版にすれば良いわけではありません。厳密にいえば、リメイク前のモノの選定というよりも、web3の本質や思想、ムーブメントをきちんと理解した上でリメイクすべきという話です。
例えば、漫画ワンピースの二次創作やリメイクをする時、リメイク元に敬意が見えない作品や明らかに何もワンピースのこと知らないでしょみたいな作品はファンから受け入れられません。炎上します。
最近でいえば、”切り抜き”も同じような現象が起こっています。過激なサムネとタイトルで人を惹きつけるチャンネルもありますが、インフルエンサーへのリスペクトが感じられて、その人を絶対損させない形で切り抜きをしているチャンネルがファンに好まれて、人気になっているのをよく見かけます。
これと同様に、web3でリメイクするからには、web3とは何か、どんな歴史があるのか、何が本質的に大事なのか、この辺をしっかりと理解した上でリメイクに組み込む必要があります。
個人的にはまず思想が第一で、その思想を現実にするための技術基盤が整っているのか、もしくは整えようとしているのか、の順番な気はしてます。やはりまだ技術が全体的に追いついていないので、全ての思想を技術で賄うことはできません。
ただ、思想は大切です。
王道ですが「分散化」へ向けたサービスなのか、DAOなのか、この辺はきっちりと見られますし、web3の根本思想の一つなので、リメイクには絶対に外せない項目です。
その辺の文脈の理解をせずに、ただブロックチェーン使ったり、NFT出したり、トークンを出せば良いわけではありません。短期的に目立つことは出来るかもしれませんが、長期的にweb3の波に乗って成長することはできません。
web3プロジェクトを当てることは相当難しい
そう考えると、web3プロジェクト(NFT・DAO・Dapps)を成功させることは相当難しいですね。web3の知識はもちろん、そもそもサービスとして価値提供できるか否かが大切なので、その辺の起業ノウハウも必要。さらに法律やトークンエコノミーの経済学などなども。
ただ、チームを容易に作りやすくなったこともweb3の特徴だと思いますので、いろんな専門家にNFT配布して相談乗ってもらうことができます。
もちろん何を持って成功かという議論はありますが、世界中の人が使うようなDapps作ったり、ブルーチップのようなNFTを狙って作るのは難しそうという話です。
とはいえ、こんなに魅了的な世界にこのタイミングで出会えたことは嬉しいので、僕もチャレンジを繰り返していこうと思います。
以上、記事が面白いなと思った方はぜひ「アドレス登録」と「SNSでシェア」をしていただけると嬉しいです。引き続きweb3をリサーチしていきます。
おわり。
アドレス登録で、web3に関するリサーチ結果が平日毎朝届きます。登録無料。