おはようございます。
web3researcherの三井です。
普段は平日毎朝にリサーチ記事を書いてますが、金曜はそのリサーチから学んだことや感じたことを書いています。
今日は「株式会社とDAOの関係」について今思うことを書いてみます。
«目次»
1、今週のリサーチ
2、DAOが株式会社を代替するのかは、議論の前提がずれている
3、株式会社(コアチーム)の人数は今よりずっと少なくなる
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今週のリサーチ
今週は3つの記事を書きました。どれも面白かったのでまだお読みでない方はぜひ。
■【Theirsverse Official】ジェンダー問題に立ち向かうNFTプロジェクト
「Theirsverse」は、様々な文化的背景や性自認を持つ若いアーティストたちによって設立されたグループであり、Theirsverse Officialはそのアーティストによって作成、販売されたNFTコレクションです。
■【10K World Cup】BAYCライセンスから派生したNFT!?世界中のサッカーファンと一緒にW杯を楽しめるNFT
「10K World Cup」は、世界中のスポーツファンのためのソーシャルゲームNFTコレクションです。NFTホルダーはPFPとして利用できるだけではなく、W杯出場国の中で一つの国を選択し、応援します。
■【BinanceによるFTX買収騒動】その経緯と真意を0から詳しく解説!!
ここ数日間で話題の「BinanceとFTXの買収騒動」についてリサーチしました。
特に昨日書いたBinanceとFTXの記事の反響は物凄く、過去1のPV数でした。ご覧になった皆様、ありがとうございます!
DAOが株式会社を代替するのかは、議論の前提がずれている
では、ここから最近僕が思うことを書いてみます。まあ昨日ツイートしたこちらの内容がほぼ全てなのですが、それを思った背景も踏まえてより詳しく書いていきます。
まず「DAOは株式会社を代替するのか?」と議論されますが、個人的に「どっちでも良い」と思ってます。そこじゃない感。
株式会社はあくまで箱の名前なので、大事なのは”プロジェクト構築時や拡大期に必要だった機能がどうなるのか”です。
すごくざっくり分ければ、今の株式会社(プロジェクト)の機能は
アイディアを創る
アイディアを形にする(開発)
それを広げる(マーケティング、広報、PR)
その他(採用、バックオフィスなど)
です。(雑に分けてるので網羅性とかで詰めないでください!)
誰かが思いついたアイディアを、誰かが形にして、それを広げていく。ただ、それだけでは国家のルールを守れなかったりもするので、裏側のバックオフィスやったり、働き方整えたりする人もいます。
で、僕の現状の考えでは、
株式会社(コアチーム)
アイディアを創る
アイディアを形にする
その他(採用、バックオフィスなど)
DAO
アイディアを形にする【一部】
それを広げる(マーケティング、広報、PR)
その他(採用、バックオフィスなど)【一部】
になるのではないか?と思っています。
(※尚、ここで想定しているプロジェクトは「GAFAのようなグローバルサービスを創るプロジェクトだとしたら」です。コミュニティーのようなDAOであれば、もっとアイディア段階からDAOに移行する可能性もあります。)
やはりアイディア段階はたった一人か少人数で磨き、そこで一気にプロダクト開発までしてしまう。そして、そのプロダクトの未来に共感した人たちがDAOで集まり、一緒になって広げていきます。主にマーケティングの大部分をDAOに移行することは可能だと思ってます。
コアチームはそのDAO(コミュニティー)のマネージメントを行います。これが人事の役割になるのかなと。あとは国家のルールを守るための法律や税務の窓口にもなります。
そして、徐々に大きくなっていった時、開発の一部、会社業務の一部(例えばコミュマネなど)もDAOに移行されていきます。
僕の考えでは、プロダクト開発(改善)も少数精鋭でガッと改善する機能(コアチーム)とマスの意見を聴きながら改善する機能(DAO)の2つがあって良いんじゃないかと思っています。
なので、プロダクトからの売上とNFTの売上は株式会社とDAOの両方に入るようにして、お互いが共通の目的のためにお互いで勝手にくるくると回り続けるイメージです。
株式会社(コアチーム)の人数は今よりずっと少なくなる
DAOがより浸透した未来では、複数のDAOを行き来しながら自分の得意分野で仕事をして、報酬をトークンやNFTで貰うようになる。複業という概念がなくなり、それが当たり前になると言われています。
どこまでそこに近づくのかわかりませんが、僕もその傾向は強まると思っています。
常時雇用する社員は圧倒的に少なくなり、社員数一桁のチームと数千人のDAOでグローバルサービスを構築するようになる気がしてます。
ちょっと前にdoodlesが約78億円の資金調達をしていましたが、その使用用途で現在の社員数11人から30人に伸ばすとありました。今の会社で、78億円調達する会社の社員数が11人ってないですよね。30人になったとしても少ない。
業務委託とかはいると思いますけど、それにしても少ない。
僕はこれがこれからの時代の会社の在り方になっていくんじゃないかと思ってます。なんなら、コアチームさえも業務委託で回せば、社長1人+業務委託10人+DAO数千人で、1人会社がFacebookほどのサービスを創る日も来ると思ってます。
というか、僕はそうなりたいなと思って、今web3の勉強を日々してます。リサーチャーは刺激的で楽しいので、今後も続けていきますが、プレイヤーとして勝負したい気持ちが強いので、ちょっとずつ始めていきます。
“未来は待つものではなく創るものだ”と誰かが言ってた気がするので、僕もそういう未来を目指し頑張っていきます。
以上、記事が面白いなと思った方はぜひ「アドレス登録」と「SNSでシェア」をしていただけると嬉しいです。引き続きweb3をリサーチしていきます。
おわり。
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Profile
mitsui @web3Research
・Twitter:https://twitter.com/koheimitsui_
ひろゆきもほぼ一人で日本中の人が使うサービスを創り上げたよね
あれは株式会社だったっけ
こんにちは。縦型の株式会社とドーナツ型のDAOのハイブリッドな世界になって働き方の選択肢は増えていきそうですね?もう一つ、京セラのアメーバ組織、シャトレーゼの数百人の社長がいる組織も面白しと思ってます。いずれにしても、労働に対する報酬がより平等になる社会になって欲しいですね。だって、会社の役員ってほんと働かないですよ。邪魔ばっか、笑