【bueno】NFTミントサイトからオリジナルのメタバース空間までノーコードで構築可能なサービス
基本的なNFTミントサイトの作成機能からホルダー限定のメタバース空間を作れるサービスまで存在し、面白いサービスです。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「bueno」についてリサーチしました。
«目次»
1、bueno とは?
- Bueno Generator
- Bueno Contract
- Bueno Forms
- Drops
- Microverse
2、NFTマーケットプレイスの今後はどうなる?
bueno とは?
「bueno」は、ノーコードでNFTコレクションを運営できるサービスです。
大きく5つの機能が存在します。
Bueno Generator:ジェネラティブNFTをノーコードで作成可能
Bueno Contract:独自コントラクトで簡単にNFT作成可能
Bueno Forms:AL登録などの利用できる、ウォレット情報・Twitter情報・Discord情報の回収などが可能
Drops:OEも一点物もNFTミントサイトがノーコードで作成可能
Microverse:発行したNFTコレクションが集まるメタバース空間をノーコードで構築可能
1つずつ簡単に解説します。(他のツールでも同様の機能がついていることもあるので、その辺りは軽めに特徴的なところは重めに解説します)
■Bueno Generator
figmaやフォトショから簡単にジェネラティブNFTを構築可能です。レアリティや個数の設定も簡単に行えます。また、ファイルは全てIPFSに保存されます。
■Bueno Contract
ここは他ツールと同様に、独自コントラクトでの販売が可能になる機能です。
■Bueno Forms
これかなり便利そうな機能です。wallet情報、指定のFTやNFTを保有しているかの認証、Discordのロール確認、メールアドレス、Twitter情報などをフォームで回収できます。その情報はダッシュボードで確認でき、ALの登録などにも活用できます。
■Drops
この機能もわかりやすいですね。OEやLE(Limited Edition)をノーコードで簡単に作れる機能です。販売サイトも構築でき、既存のwebサイトへの埋め込みも簡単です。
■Microverse
個人的に、この機能が一番紹介したいものです!面白いですし、かなり独自性を持っています。
NFTホルダー限定のメタバース空間をノーコードで構築できる機能です。Oviceのように2Dワールドに自由に空間を設計して、そこにウォレットコネクトでログインでき、保有するNFTアバターが動きます。
こんな感じで自由に空間を設計できます。
音楽ライブ、ヨガセッション、ゲーム(クエスト)を行ったり、ホルダーへのユーティリティイベントとして利用可能です。内部にNFTをミントできるアイテムを置くことも可能なので、来訪特典NFTやそれを探し当てるゲーム性の高いイベントの開催も構築できます。
現在はβ版での提供ですが、非常に面白くユニークな機能ですね。
これらの機能が一つのツールで出来るのがbuenoです。ちなみに利用は無料で、NFT販売手数料の5%を支払います。
ノーコードのミントサイトはよくありますが、痒い所に手が届くフォーム機能や特徴的なメタバース機能もあり、とても面白いサービスですね。
NFTマーケットプレイスの今後はどうなる?
ここ最近、NFTのノーコードミントサイトの勢いが増してきた気がします。
以前はOpenSeaほぼ一択の時代がありましたが、Manifold等のオープンエディションブームもあり、変化してきました。
そしてこれはECサイトの変遷に似ています。
Amazonや楽天のようなモール型か、ShopifyやBASEのような自社ECか、の違いです。前者の方が集客は見込めるが顧客データの活用やブランディングを意識したサイト構成はできない。後者は自由にサイト構築できるし顧客データも取れるが、集客は100%自分たちでしないといけない。
どちらにもメリットデメリットが存在します。まさにOpenSeaのようなモールとbuenoのような自社NFTサイト構築ツールはECの状況とほぼ同じ特徴を持ちます。
そう考えると、ECサイトの変遷を見れば、NFTサイトの展望が少し見えてくるかもしれません。
自社ECサイトは盛り上がりましたが、それによってAmazonが陥落する事態にはなっていません。ただ、その理由は集客力もそうですが、配送網も大きな理由であるはずです。自社で配送の仕組みを整えるのは大変すぎるので多少の手数料や不便を許容してもAmazonに出品した方が楽でお得なブランドが多いのも事実です。
ただ、NFTの場合は配送網がないので、純粋に集客力の比較のみになるかもしれません。OpenSeaに出す場合と自社サイトの場合、どっちが集客できるかで手数料や不便を許容するか否かが決定します。
そこだけを考えると、OpenSeaは部が悪い気もします。OpenSea内の回遊で認知度が上がることも0ではないと思いますが、結局自分たちで集客して販売サイトとしてOpenSeaを使っている場合がほとんどです。
ただ、別に自社NFTサイト作ったとしても、二次流通でOpenSeaに出品されるとそこの手数料で売上は上がるので、ECとはそこが少し違うかもしれませんね。
既存の自社NFTサイトの構築ツールにはまだ二次流通マーケットの機能はあまりついていません。なので、自社NFTサイトで一次流通を出品して二次流通はOpenSea等で行われる事例がほとんどです。
つまり、NFT市場においてのモールはAmazonの立場ではなくメルカリの立場と言えます。今後のモール型のNFTマーケットプレイスの立ち位置はここになっていくのでしょうか。
EC業界も結局、自社サイトとAmazonを併用する企業も多いので、NFT業界もそうなっていく気はします。BAYCとかもそうですね。自社NFTマーケットプレイスも構築し、そっちの方が手数料は安いけど、OpenSeaでも売買はできる状態になってます。
話が発散してしまいました。そして、この議論はこれだけで記事一本書けるほど広がりそうなのでこのくらいにしておきます。
NFTのノーコードツールが盛り上がってきましたが、今後モール型との戦いはどうなっていくのでしょうか。また考察記事を書きます!
ひとまず、buenoは面白そうなサービスでした!
«参考リンク»
・HP:https://www.bueno.art/
・Twitter:https://twitter.com/buenonft
・doc:https://docs.bueno.art/
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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