【DappBack】Quest to Earn / オンチェーン・オフチェーン情報を収集しリワードを付与 / ノーコードで顧客ロイヤリティプログラムが構築できるプラットフォーム
オンチェーン・オフチェーン上のタスクをカスタマイズし、自由に顧客エンゲージメントを高めるプログラムを設計できます。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「DappBack」についてリサーチしました。
«目次»
1、DappBack とは?
- 機能
- 特徴
- ファウンダー
2、顧客ロイヤリティ領域が盛り上がっている
DappBack とは?
「DappBack」は、web3サービスがノーコードで顧客ロイヤリティプログラムを構築できるプラットフォームです。オンチェーン・オフチェーン上のタスクをカスタマイズし、自由に顧客エンゲージメントを高めるプログラムを設計できます。
β版の検証では70,000人を超えるユーザーが参加し、400万を超えるタスクが実行されました。このような結果が評価され、2023年4月にシードラウンドで250万ドルを調達しました。
■機能
使い方は非常にシンプルです。
Task(タスク):顧客に促したい行動
DB(DappBack)ポイント:Taskをこなすことで溜まるポイント
Reword(リワード):DBポイントと交換できるもの
ユーザーは各ブランド毎に設定されているタスクをこなすことでDBポイントをゲットします。ゲットしたDBポイントはブランド毎に設定しているリワードか、DBプラットフォームとして用意しているリワードのどちらかと交換できます。
リワードは限定体験のチケットとなるようなNFTか、Eth等のFTの場合がほとんどです。
たとえば、CyberConnectの例を見ていきます。
Websiteを訪れる、Twitterのフォロー、Discordへの参加等のオフチェーンタスクに加え、CyberConnect上でプロフィールを作成したりコインを獲得するなどオンチェーンタスクも存在します。また、オフチェーンタスクにはブランドに関するクイズも存在し、正解するとポイントを入手できます。
これらのアクションを通じてポイントをためていき、リワードを獲得します。
■特徴
最大の特徴は「オンチェーンとオフチェーンの両方のタスクを組み合わせられること」です。
ユーザーはウォレットコネクトすると同時にタスクをこなす中でDiscord連携などを求められます。Web2プラットフォームと連携することでオフチェーンデータも収集し、行動に応じたポイントの付与を可能にします。
特に、Discordと連携することで、Discord内のアクションに対してポイントの付与が可能になるので、より熱狂的なDiscordコミュニティを構築することが可能になります。
■ファウンダー
○Joseph Jung
B2B SaaS およびC向けアプリケーションの連続起業家。仮想通貨マニアでもある。
○Jonathan Liu
Word Seekなど、何百万ものユーザーが使用するソフトウェアプロジェクトのエンジニア。ソフトウェア開発者および弁護士としての専門的なバックグラウンドを持つ仮想通貨マニア。
以上、DappBackのリサーチでした!
顧客ロイヤリティ領域が盛り上がっている
web3における顧客ロイヤリティ領域がとても盛り上がってきています。このマガジンでも過去に何個か取り上げてきました。
広く言えば機能は似たような形で、顧客の行動に対してポイントを付与し、そのポイントとNFTを交換できるプラットフォームです。(そもそもロイヤリティプログラムがそういうものなので、機能も似てきます)
盛り上がりの理由は、web3と顧客ロイヤリティ領域が非常に相性が良いこともありますが、Web2でのユーザー体験とそこまで変わらないことも挙げられます。
新しいユーザー体験のサービスはユーザーが理解し慣れるまでに時間がかかります。例えば、DeFiにおけるステーキング体験、NFTを購入してDiscordに参加して会話して投票する体験、そもそもウォレット作成やコネクトという体験、このような新しい体験は少し難しいので理解するのに時間がかかります。
一方で、顧客ロイヤリティの体験(特定のアクションに対して報酬が与えられる)は、今もすでに経験しています。ポイントカードを貯めて景品をゲットする、抽選に応募するというような体験です。
なので、その裏側がブロックチェーンになっているか否かはあまり関係がなく、ユーザーが利用しやすいというメリットがあります。実際にスタバのロイヤリティプログラムはブロックチェーンを活用していますが、ユーザーに対してその理解は求めていませんし、発信していません。
日本でも少しずつサービスが生まれ始めているので、この領域からweb3がマスアダプションしていくかもしれません。これからもリサーチしていきます!
«参考リンク»
・HP:https://dappback.com/
・Twitter:https://twitter.com/dappbackhq
・Substack:
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
■運営者
mitsui @web3リサーチャー
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