【hi】世界9,000万店舗で利用可能、法定通貨と暗号資産で決済ができるweb3時代の新しい決済ソリューション / Animoca Brandsが3,000万米ドル出資 / Worldcoinに対抗するデジタル上に個人認証ソリューションとなる?
「hi」は、法定通貨と暗号資産で決済ができるweb3時代の新しい決済ソリューションです。MastarCardと提携したデビットカードを用いることで世界中9,000万の店舗で利用が可能です。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「hi」についてリサーチしました。
«目次»
1、hi とは?
- 機能
- 独自トークン「HI」
- 展望
2、デジタル上の個人認証ソリューションが盛り上がる?
hi とは?
「hi」は、法定通貨と暗号資産で決済ができるweb3時代の新しい決済ソリューションです。MastarCardと提携したデビットカードを用いることで世界中9,000万の店舗で利用が可能です。
■機能
大きく4つの機能が存在する金融領域のスーパーアプリです。
暗号資産と法定通貨の管理
暗号資産だけでなく法定通貨も入金しておくだけで利回りを獲得できる
暗号資産の購入もクレジットカードでいつでも可能
他のユーザーへの国際送金
デビットカード
BAYC等と連携し自身のNFTにカスタマイズされたデザインのカードを取得
会員(メンバーシップ)プログラム
利用によって獲得したポイントに応じてTierが分類され、ライフスタイル、旅行、還元率の高さが異なる
■独自トークン「HI」
hiを利用すればするほどネイティブトークンの「HI」を獲得できます。毎日のログイン、一定額の入金、友達への紹介、流動性プールへの資金提供などの行動でHIを獲得できます。
HIはERC-20とBEP-20上に発行されており、将来的にhiプロトコルに移行する可能性があります。
HI保有者はステーキングしてHIを増やすことも可能ですし、保有率に応じて様々な得点を受けることが可能となります。例えば、MasterClass、Blinkist、Forbesなどのパートナーが提供する無料購読や、世界中の5つ星ホテルの最安値、あるいは最大52%のAPYを獲得できる「インタレストブースター」などです。(このHI保有特典は会員プログラムとはまた別で用意されています)
■展望
hiは2021年1月に設立されました。その後半年で10万人の会員を、100日間で100万人の会員を獲得するなど、急成長を果たしました。その後も成長し、現在は100 万人の KYC 認証済みユーザーを含む 350 万人以上のユーザーを抱えています。
2023年7月にはAnimoca Brandsが3,000万米ドルを投資し、戦略的パートナーシップを締結しました。Animocaのエコシステム内のトークンとの連携やIPとの連携が予定されています。
また、hiは単なる金融領域のアプリではなく、web3へ参加するためのゲートウェイとなることを目指しています。そのためにEVMと互換性のあるhiプロトコルのメインネット立ち上げを予定しています。
中でも、Proof of Human Identity(POHI)の技術を利用し、KYCの中でweb3の世界でユニークな個人を認証できる仕組みを実装予定です。(個人認証に虹彩を捧げる必要はありません👀)
その後は完全なるDAOへの移行とメタバースへの展開も検討されています。
デジタル上の個人認証ソリューションが盛り上がる?
ここからはリサーチした感想を書きます。
Worldcoinがリリースされたことで、デジタルIDとも呼ぶべき、デジタル上での個人認証についての議論が盛り上がっています。AIの発展によってデジタル上の人格は無限に生成できるようになってしまい、また匿名性のweb3の世界においても複数ウォレットを1個人が作れるようになってしまっているので、ユニークな生きた個人の特定は難易度が上がっています。
Worldcoinはこれを虹彩認証によってIDを付与していますが、そこにセキュリティ上の懸念も叫ばれています。Worldcoinのファウンダーのインタビューの中にも「懸念は承知の上で、World IDのようなものはゆくゆく存在することになるだろう」と語っています。
hiの構想を見てみると、金融軸から参入し、Proof of Human Identity(POHI)を実装することでデジタル上のユニークな個人のIDを作成し、フィジカルとデジタルの架け橋となるプロダクトを目指しているように感じました。
確かに金融領域から参入することは、ユーザーにKYC認証をしてもらいやすいですし、日常使いするアプリになるので、非常に理にかなった戦略です。
また、hiでは暗号資産だけでなく法定通貨もロックアップする必要なく、利回りが獲得できます。その利回りは米ドルで4%も存在するため、既存の銀行に預け入れておくよりもhiに預け入れておいた方がお得です。
シンプルに金融サービスとしての価値が高いので、すでにこれだけ多くのユーザーを抱えているのだと感じます。
金融領域はブロックチェーンのコアなユースケースの1つだと感じますし、DID的な文脈も大きな市場なので、これからも注目して情報を追いかけていきたいと思います。
以上、「hi」のリサーチでした。面白いと思った方はいいねやコメント、SNSでのシェアにご協力いただけると嬉しいです!!
↓下記ボタンからシェアをするとリファラルリンクでシェアされます。そのリンクからメルマガ登録者が増えると”有料購読が6ヶ月無料になる”などの特典がございます。よければぜひ!
«関連 / おすすめ記事»
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
★お知らせ
①”有料購読”特典のお知らせ
web3 Research JAPANでは、月100時間をかけて書いているリサーチ記事を月額8ドル(年額80ドル=月額6.6ドル)で閲覧できます。
週10本(月40本)の有料リサーチ / 考察記事
週5本のプロジェクトリサーチ記事と平日お昼に毎日届く週5本のニュース解説記事、合計週10本(月40本)が届きます。具体的な事例のインプットとweb3に関する最新情報の継続的なインプットにお役立てください。ReFiプロジェクト実践の裏側
実践から学ぶリサーチ記事や考察記事を毎週日曜日に更新していきます。先出し情報やここでしか公開しない情報も更新していきます。過去記事のアーカイブを全て閲覧可能
今までに無料で書いた記事、今後無料で出す記事、全て公開から1週間後に有料購読者限定となります。有料購読者は300記事以上の過去記事アーカイブを全て閲覧できます。検索やタグ分類から、web3事業構築の参考にご覧ください。
+αのコミュニティ活動
有料購読者限定での交流会等のイベント開催やDiscord開設などを検討しています。こちらは徐々に整えていくので、+αとしてお待ちいただければと思います。
※体調不良の日など、更新できない日がある可能性があります、ご了承いただけると幸いです。
②web3の”リサーチ”や”伴奏支援”受付中
今までにリサーチした幅広い事例の共有はもちろん、最新動向やオリジナルの業界リサーチに基づく事業提案や伴奏支援をさせていただきますので、ご興味ある企業様はお気軽にご連絡ください。(リサーチ / 開発 / デザイン / 新規事業立案 / マーケティング / 研修 etc.. web3に関することであればなんでも対応しています)
■運営者
mitsui @web3リサーチャー
web3に関する情報(プロジェクト・ニュース・単語の解説、プロジェクトオーナーへのインタビュー記事、リサーチからの学びや考察記事)を毎日発信中。
・web3に関する情報発信を毎日行うTwitterアカウントはこちら
・mitsuiと購読者で直接話せるSubstackのチャット利用はこちら
・法人向けのweb3サポート(リサーチ・新規事業立案や伴走・マーケ・開発など)の窓口はこちら