【Sewer Pass】BAYCの新展開はゲーム?NFTネイティブIPが更なる進化を遂げる!?
相変わらず圧倒的な人気を誇るBAYCがいよいよIP化へ向けて動き出したと感じます。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
3日ぶりです、お久しぶりの更新となりました。今日からまたコツコツと更新していきます!!
今日は「Sewer Pass」についてリサーチしました。
«目次»
1、Sewer Pass とは?
- Dookey Dash とは?
- プレイ方法
- ストーリー
- その他
2、NFTネイティブIPが次なる進化を遂げる?
Sewer Pass とは?
「Sewer Pass」は、Yuga Labsが運営するBAYCが発行する新しいNFTです。
BAYC・MAYC・BAKCホルダーに対して無料でドロップされ、「Dookey Dash」と呼ばれるゲームへアクセスできるチケットNFTとなります。
全4種類が存在し、保有するApeの組み合わせでレア度が異なるチケットを入手することができます。
■Dookey Dash とは?
昨年12月から告知されていたBAYCの新展開「Jimmy the Monkey」の1つのイベントです。Dookey Dashを簡単に言えば、”ゲーム”です。Sewer Passが参加チケット(キー)となり、下水道が舞台となり、その中を障害物を避けてできるだけ奥へと進んでいくゲームです。
↓コンセプトムービーです。実際のプレイの様子もこちらから見れます。
■プレイ方法
Apeホルダーは専用サイトにログインし、「Sewer Pass」を入手(非ApeホルダーはOpenSeaにて「Sewer Pass」を入手)
ゲームサイトでSewer Passを認証しプレイ開始
“2023 年 1 月 19 日から 2023 年 2 月 8 日”までの間は何度でもプレイ可能で、その間にスコアを貯める
プレイ期間終了後、スコアに応じて新しいNFTがミントされる
「Dookey Dash」は、指定期間でゲームをプレイして高スコアをゲットし、そのスコアに応じて次なるNFTがゲットできる「スキルベースのNFTミントイベント」です。
また、非Apeホルダーは参加チケットNFTをOpenSeaで購入することが可能です。無料でドロップされたにも関わらず、すでにフロア価格が1.2Ethを超え、TVLも4,393Ethでした。
■ストーリー
ちなみに「なぜ下水道の中を進んでいくの?」という疑問も生まれたかもしれませんが、一応ストーリーが存在します。
上でも解説した通り、今回のゲームはBAYCの新展開「Jimmy the Monkey」の1つのロードマップです。
上の動画を見てもらえればなんとなく理解できますが、ざっくりとだけ解説します。
トイレから謎の箱と鍵が出てきた。
その鍵を子供が飲み込んでしまった。
トイレで鍵を出そうと踏ん張るも体の中に詰まってしまった。
その子供を助けるにもトイレには鍵がかかってるので下水道からトイレに入っていくしかない。
その助けに行くイベントが今回の「Dookey Dash」です。なのでその参加NFTは「Sewer Pass(下水道のパス)」です。そして、その終了以降もこの物語が続いていきます。
■その他
Sewer Passは他人へ譲渡可能
販売はもちろんですが、譲渡も可能です。その際にゲームスコアの移動はされません。ウォレットにスコアは記録されているため、受け取った際はスコア0からスタートです。譲渡して返ってきた場合は元のスコアは維持されています。NFTのレアリティとApeで購入できるアイテムでスコアがブーストされる
NFTは保有ApeNFTの組み合わせでTier1~4がゲットできますが、この保有するNFTによってゲームスコアにブーストがかかります。また同様のブーストをApeコインで購入できるアイテムでも可能です。
以上、Sewer Passの概要に関してでした!
NFTネイティブIPが次なる進化を遂げる?
ここからはリサーチした感想を書きます。
まず、相変わらずYuga Labsコレクションは人気が異次元ですね。無料でドロップされたものが1日で二次流通市場で4,000Ethを超えるTVLに達し、フロア価格も1Ethを超えるのは凄すぎます。
さて、僕は以前書いたYuga Labsの事業戦略を考察する記事で「BAYCはキャラクターIPとしての展開」を予想していましたが、改めて今回の「Jimmy the Monkey」の狙いについても考察してみます。
「IPのつくりかたとひろげかた」という本の中で、IPには3種類あり、その強度と進化の過程が言及されていました。
こちらの図ですが、IPには「ストーリーIP」「キャラクターIP」「世界観IP」の3種類があり、下に行くほど強いIPと言われています。
これは”そのIPが何によって支えられているのか”を示したもので、転用可能性が高ければ高いほど、いろんな展開ができて続きますが、転用できないと長く続きません。
例えば、ストーリーに支えられたIPは一度のヒットしか難しいです。その点、ドラゴンボールなどのキャラクターに支えられたIPは何度も作品の展開が可能です。そしてさらに、世界観IPの仮面ライダーやガンダムなど、キャラクターすら入れ替わっても大丈夫になります。
詳しくは本を読んでいただきたいですが、全てのIPは世界観IPを目指していくことで長続きして広がっていくということです。
「Jimmy the Monkey」は、アニメーションで作り込まれた設定と世界観の中でゲームをしているので、BAYCを世界観IPとして進化させていく取り組みなのかもしれません。
というよりも、今まではBAYCはジェネラティブNFTなので固有のデザインではありましたが、別にそれぞれにストーリーやキャラクター性はありませんでした。なので、1つのBAYCというブランドの中の1デザインのNFTであった印象です。
そこから本格的にIPとして機能させ始めようとする取り組みがJimmy the Monkeyなのだと思っています。
そして先ほどのストーリー、キャラクター、世界観、の定義に当てはめると、BAYCのIP化への取り組みは明らかに一番強度の高い世界観IPを狙っています。凝ったストーリーを作るわけでも、各Apeに性格を与えてヒューチャーするのではなく、よくわからんけどなんかワクワクする世界観を構築してます。
これが成功すると、Apeのイメージが、猿から、猿がいる世界に移行します。そうすると、メタバースのOthersideにもその世界が登場したり、その世界のグッズやNFTのさらなる展開が可能になります。
ディズニーランドはキャラクターもですが、その映画の世界に入り込めることで楽しくなりますよね、あれは世界観を楽しんでるんです。でも、名探偵コナンとかはコナンがいないとあまり楽しくないですよね。この違いです。
もちろんどんな狙いかはまだ考察の域を出ないのですが、着々とNFTで盛り上がった1ブランドから、既存のブランドやIPとも戦えるように進化していますね。
今後もその動向が楽しみです!
«参考記事»
・HP:https://mdvmm.xyz/
・ニュース:https://news.yuga.com/prepare-for-the-jtm-mint
・OpenSea:https://opensea.io/collection/sewerpass
以上、記事が面白いなと思った方はぜひいいねやRT等していただけると嬉しいです!
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