【Sona】広告&サブスク料金なしで無料視聴の音楽ストリーミング / 1曲1つの楽曲NFTを販売 / NFT収益の一部をプールして再生数に応じて分配 / NFTホルダーはストリーミング収益の70%を獲得
🎶飛行機でたまたま隣に座った共同創業者によって生まれました。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Sona」についてリサーチしました。
«目次»
1、概要|Sona とは?
- SONAの存在
- 利用方法
2、変遷と展望|有名アーティストが創業、690万ドルのシード資金調達も完了
- 共同創業者
- 資金調達と展望
3、考察|100人のファンならぬ1人のスーパーファンの時代へ
概要|Sona とは?
「Sona」は、web3時代の音楽ストリーミングサービスです。基本はSpotifyのような音楽ストリーミングサービスですが、ファンは無料で広告なしで視聴可能で、アーティストは自身の楽曲をNFTとして販売すること、そして再生数に応じたストリーミング報酬を獲得できます。
少しややこしいかもしれませんので、まずは登場人物を整理します。
ファン
コレクター
アーティスト
Sona運営会社
この4者です。そして最も特徴的な機能はアーティストが楽曲をNFTとして販売する点です。こういった機能自体は他にも見られますが、少し特徴的な販売方法とエコノミクスを築いています。
◼️SONAの存在
楽曲NFTのことを「SONA」と呼びます。このSONAは楽曲につき1つだけです。つまり、1曲当たりたった1人しかSONAを保有することができません。
sonaプラットフォームに楽曲をアップロードした中で、アーティストが許可した楽曲だけがSONAとして販売されますが、アーティストが設定した最低価格を決めた上で24時間のオークションとなります。
その上で1人の勝者がその楽曲のSONAを購入できます。この際に手数料が7%発生します。5%がストリーミング報酬プールに、2%がSona運営会社へ分配されます。93%は販売したアーティストの収入となります。
そして、このSONAを保有するコレクターにはその楽曲のストリーミング報酬の70%が分配されます。残りの30%はアーティストへ分配されます。
伝わったでしょうか。最初の説明の際に、ユーザーは広告なしサブスクなしで無料で視聴できるのに、アーティストにはストリーミング報酬が還元されると書きましたが、そのロジックはこのようになっています。
アーティストが楽曲NFT(SONA)を販売
販売手数料の5%がストリーミング報酬プールへ
2週間に一度、再生数に応じてプールされた資金を楽曲毎に分配
割り当てられた収益の70%がNFTホルダーに、30%がアーティストに
かなり面白いモデルですね。
◼️利用方法
現在、利用はアメリカ在住のユーザーしかできません。また、SONAの購入にはKYCが必須となります。ウォレット基盤にはPrivyを使っているようで、ファンが視聴するだけであればソーシャルログインでウォレット作成が可能です。
変遷と展望|有名アーティストが創業、690万ドルのシード資金調達も完了
Sonaはアーティストの収入問題を解決するために設立されました。ストリーミング収入は微々たるものであり、活動を続けていくことが難しいアーティストが、数人のスーパーファンがいれば収益化ができ、ストリーミング報酬も獲得できる仕組みです。
そして、その背景には2人の共同創業者の存在がいます。
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