【The Fabricant】2025年までに1億人にデジタルファッションを着せる!世界のデジタルファッション牽引するプロジェクト
デジタルファッションの先端を走るプロジェクトです。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「The Fabricant」についてリサーチしました。
«目次»
1、The Fabricant とは?
- 概要
- 仕組み
- 創業背景
- 展望
2、確実にくる未来まで「なんとかする」力
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The Fabricant とは?
「The Fabricant(ザ ファブリカント)」は、分散型のデジタルファッションスタジオです。
以前にもデジタルファッション業界全体についてのリサーチ記事を書きましたが、その過程で知りながらも記事中にはほとんど取り上げていないので、改めてリサーチしてみました。(別テーマになってしまうので割愛しました)
■概要
「2025年までに1億人にデジタルファッションを着せる」ことをビジョンに掲げ、誰でもデジタルファッションの作成から販売までができるプラットフォームを構築しています。
それが、誰でもメタバースでファッションを作成、取引、着用できるブロックチェーン ベースのデジタルファッションプラットフォームである「The Fabricant Studio」です。
このプラットフォームは Flowのブロックチェーン上で動作し、独自トークン($FBRC)を活用し、クリエイターが安全に製作物の著作権を享受できます 。すべての制作者の間での著作権の所有権と使用料の分配は、NFTを使用することで確立および保証されます。
また、Unreal Engineによって製作されたデジタルファッションは、高解像度の3Dビジュアライゼーションで衣服が表示され、市場で販売されているすべてのアイテムは、メタバースですぐに着用できます。
■仕組み
その仕組みを簡単に言えば、
クリエイターがデジタルファッションを簡単に作れるツールを提供
製作したデジタルファッションは全てNFT化され独自マーケットプレイスで販売
販売収益や著作権は全て自動で分配される
裏側を支えている技術がFlowチェーンと、3DCGを構築できるUnreal Engine
こんな感じで、The Fabricant Studioでは自由にデジタルファッションの製作、着用、管理が可能となっています。
また、購入したデジタルファッションをメタバース上のアバターが着用することも可能です。
■創業理由
The Fabricantの創業者、Kerry Murphyは元々ビジュアルエフェクトという、特に映画などの特撮では表現できない画面表現を実現することを専門としていました。その経験から、アパレル分野でのデジタルファッションの可能性に注目しました。
特に、デジタルファッションであれば産業廃棄物をなくすことができ、環境問題の解決にもつながると感じ、2018年1月1日、『洋服が存在するのに物質的である必要はないことを世界に示す(Show the world that clothing does not have to be physical to exist)』をビジョンとして創業しました。
そこからファッション業界のデジタル化の最先端を走り続け、現在の「The Fabricant Studio」と言う構想に達しています。
以下、ファウンダーの言葉です。
「私たちがファッションを購入する理由は 2 つあります。体を保護することと、アイデンティティを表現することです。私たちのアイデンティティがデジタル領域に存在するとき、なぜ物理的なファッションが存在する必要があるのでしょうか?」
The Fabricant のクリエイティブ ディレクター兼共同創設者、Amber Slooten 氏
■展望
The Fabricantはこれからのメタバース時代に向けて、アイデンティティの証明という分野でのデジタルファッションを構築していきます。さらに、クリエイターに正当な報酬が支払われるような仕組みも構築しています。
また、アパレルの大部分がデジタルになれば、産業廃棄物もなくなり環境問題も緩和されます。
このような未来へ向けて、世界のデジタルファッション領域をリードしているプロジェクトがThe Fabricantです。
確実にくる未来まで「なんとかする」力
ここからリサーチした感想を書きます。
2019年にLayerXを経営する福島さんがこのようなnoteを公開し、話題となりました。僕自身も小さいながらスタートアップを経営する立場として、非常に参考にさせていただきました。(めちゃくちゃ良いnoteなので詳しくは元記事をご覧ください!)
そのタイトルが「確実にくる未来まで「なんとかする」力」であり、その内容を超要約すると
未来を見通すのはそこまで難しくない
だがそれがどのタイミングで来るのかは読みづらい
なのでそのいずれ来る未来まで準備しつつ、会社が持つようになんとかする力(マネタイズする力)が大事
という感じです。
僕はweb3領域におけるサービスは須く、この姿勢が大切だなとつくづくと感じています。今回リサーチしたデジタルファッション領域も、いずれメタバース時代になれば需要が爆発しそうですが、今現状でそこまでニーズが高いわけではありません。
ただ、いざその時代が来たときに初めても遅く、その時が来たらいきなり最大加速できる状態を整えておく必要があります。
なので、「なんとかする力」が必要です。
デジタルファッションはいつか必ず来るはずだ。その時までに資産を蓄え、会社を存続させるマネタイズを探し、来る未来に備えています。
僕は最近、どれだけの長期思考で物事を考えられるかで成し遂げられる規模の大きさが変わると思っています。数年単位では大きなことはできません。目先の結果を焦るのではなく、数十年を見越した上で今をコツコツと積み上げている人が結果的に何かを成し遂げます。
今はまだweb3黎明期ですが、どこまでの未来を見据えてこのプロダクトを作っているのか、という目線でみると、プロジェクトのリサーチもより楽しくなるなと感じています。(直接聞かないとあくまで仮説になっちゃうんですけどね)
非常に勉強になったリサーチでした!
«参考リンク»
・Medium:https://thefabricant.medium.com/
・HP:https://www.thefabricant.com/
・Twitter:https://twitter.com/thefabricant
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
■運営者
mitsui @web3リサーチャー
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