おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
毎週土曜日は1週間の振り返り記事です。まだ読んでいない記事があればぜひ土日のお時間ある際にご覧ください!
今週のリサーチ記事
«ニュース解説»
今週は体調不良があり更新記事数が少なめです、すみません。
よく「毎日更新大変じゃないですか?」と言われるのですが、誤解を恐れずにいえば「大変じゃないです」。もちろん作業時間はかかりますが、リサーチすることが楽しいので苦ではありません。大変だと思っていたら続いてないと思いますね。なので、今後も基本毎日更新していく予定ですので、ぜひ楽しみにお待ちください!
個人的に気になったニュース3選
アプトス財団、web3スマホ「JamboPhone」販売のジャンボと提携
アプトス財団(Aptos Foundation)が、web3スマートフォン「ジャンボフォン(JamboPhone)」を開発するアフリカ拠点のweb3企業ジャンボテクノロジー(JamboTechnology)との提携を2月15日発表
「ジャンボフォン」はアフリカ、東南アジア、ラテンアメリカのユーザー向けに40カ国以上で販売されており、日本居住者も「ジャンボフォン」の購入は可能だ。価格は99ドル(約15,000円)となっている
今回の両社提携により同スマホには、レイヤー1ブロックチェーン 「アプトス」開発のアプトスラボ(Aptos Labs)が提供する暗号資産(仮想通貨)ウォレット「ペトラ(Petra)」やdApp(分散型アプリ)が標準アプリとしてプリインストールされることになった
エイプコインの独自チェーン「ApeChain」、Arbitrum Orbitで構築決定
ApeCoin(APE)の独自チェーン「エイプチェーン(ApeChain)」を、「アービトラムオービット(Arbitrum Orbit)」で構築する提案が2月15日可決した
今回可決された提案は「AIP-378:エイプチェーンをアービトラムテクノロジーで開発、ホライズンラボが成長を主導(AIP-378:ApeChain Developed with Arbitrum Technology with Growth Led by Horizen Labs)」というもので、この提案は50.35%の可決率で承認された
ホライズンラボは今回の可決により、エイプコインDAOと「エイプチェーン」エコシステムの初期開発についてアドバイス及び指導を行うとのこと
マスターカードがSwooウォレットと提携、仮想通貨による報酬プログラム提供へ
決済大手マスターカードは、オランダのモバイルウォレット企業Swooと提携し、暗号資産の報酬プログラムを提供すると発表
銀行、加盟店、決済サービスプロバイダー向けのロイヤルティプログラムとなる
Swooは、アプリ経由で行われたマスターカードの非接触型支払いに対して、Swooのロイヤルティ・トークンを付与、ユーザーは、Swooアプリ内でこのトークンをビットコイン(BTC)やステーブルコインUSDTなど人気の仮想通貨に交換したり、提携サービスを通じて法定通貨に変換したりできる
ポイ活、X to Earnの傾向は世界的に加速する
最後は最近考えていることを書きます。
僕は普段リサーチをする中で特定のプロジェクトは業界を点で深掘りすることもしますが、俯瞰でマクロ視点で見たときに世の中がどうなっていくのかを考えることもします。web3業界のトレンドもそうですが、社会の中におけるweb3普及というマクロ視点での考察もします。
その考察の中で「ポイ活のようなユーザー直接還元型マーケティングのトレンドは加速している」と考えています。
これはweb3関係なく進んでいるトレンドです。日本で言えばポイ活、海外でも実店舗やECサイトの購入におけるキャッシュバック系のアプリが流行り始めていると聞きます。web3領域はエアドロ期待の行動もそうですが、X to Earn系のプロダクトは同じような体験です。
【Lolli】EC購入でBTCでキャッシュバック、ビットコインリワードアプリケーション / 2018年に設立されすでに25,000ブランドで導入 / 2023年12月にシリーズBで800万ドルを調達
このトレンドはおそらく、SNSの普及と広告費の増大によって、消費者の間で認知拡大に対しての広告が一巡してしまったのではないかと考えられます。同じような広告ばかり出てくるので飽きています。加えて、消費行動も進化していて、検索に慣れた消費者に対して自社を認知していない層よりも認知はしているけど比較の中で購買しない層の方が増えてきています。
なので、広告をSNSでガンガン流すよりも、選んでもらうきっかけとして顧客にキャッシュバックすることを選ぶ企業が増えているのではないかと感じます。さらにキャッシュバックは成果報酬なので設定しておいて損はありません。
結局、web3の普及は世の中のマクロトレンドと合致することで加速するので、僕個人はこのポイ活、キャッシュバック領域の中でweb3がどのように代替していくのかを注目して見ています。web3ネイティブのエアドロップではなくて、既存のWeb2の中で実施されているポイ活を代替する動きです。
個人的にはかなり相性が良いと思っているのと、市場規模が巨大なので、メガスタートアップが誕生してもおかしくないと思っています。キャッシュバックやポイ活を代替するとロイヤリティ領域にも横展開できて、最終的には決済にも進出できると考えています。もしくは決済事業者がポイ活のweb3化プラットフォームを展開するか、です。
非常に楽しみな領域ですのでどんなプレイヤーが出てくるのかを注目して見続けていきたいと思います。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
★お知らせ
15ドルへ値上げした有料購読の価格を8ドル(年額80ドル)へ戻します。
すでに15ドルで購読いただいている方には別途メールもお送りしましたが、以下のように対応をさせていただきます。
月額支払い:購読月(15ドルの支払い回数)×90日間の無料クレジットの付与
年額支払い:6ヶ月分の無料クレジットの付与
無料クレジットの付与はこちらで実施しましたので、次回決済タイミングが無料クレジット分延長されます。(現在5ドルもしくは8ドルで購読いただいてる方に変化はありません。また、更新頻度や内容にも変化はありません。)
尚、無料クレジット以降は自動更新されてしまうので、引き続き購読を希望される方は一度解約いただいて改めて8ドルのプランを購読いただけると幸いです。Substackのマイページよりプランはキャンセル、更新可能です。
価格を戻す背景としては、気軽に読める個人向けのweb3ニュースレターとして勝負しようと考えたからです。
月額15ドルでも新規で購読いただける方は存在し、成長が止まったことはありません。ただ、購読いただける層に若干の変化が生じたことも事実です。改めてこのニュースレターの方向性を考えた際に、web3ガチ層だけが読むものではなく、ライト層も含めて1人でも多くの人に気軽に読み続けてもらえるニュースレターを目指すことにしました。
月50記事という更新頻度に対して月額15ドルは他のweb3系の有料メディアと比較しても決して高くはなく、むしろ安いと考えていましたが、ライト層からガチ層まで、web3に携わる人全員がとりあえず購読して勉強になるようなニュースレターにするためにより手に取りやすい価格にしました。
昔から購読いただいている方はご存知かと思いますが、設立から1年半の間にニュースレターの価格変更を何回か実施しています。今後もないとは限りません。その際、すでに購読いただいている方に損がないようには心掛けていますが、この先変更がないとは断言できません。
これだけ変化が激しい時代の中で、1個人が運営するニュースレターですので、1人でも多くに人に届けられるように経営戦略という面でも仮説検証を繰り返しています。
絶対に変化しないことは「web3に関する情報発信を行うこと」です。僕がweb3が楽しくて仕方ないのでその勉強記録をひたすら更新していくことは変わらないです。
ですので、今後も運営に関して変更がありご迷惑おかけするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。何かあればXでもメールでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。
by mitsui
About us
「web3 Research JAPAN」は、web3リサーチャーmitsuiが運営するリサーチニュースレターです。web3全般に関するリサーチ記事とニュース解説をお届けします。月額8ドルで有料購読でき、月100時間をかけたリサーチ記事が毎日届きます。
著者:mitsui @web3リサーチャー
web3に関する情報(プロジェクト・ニュース・単語の解説、プロジェクトオーナーへのインタビュー記事、リサーチからの学びや考察記事)を毎日発信中。
・web3に関する情報発信を毎日行うXアカウントはこちら
・mitsuiと購読者で直接話せるSubstackのチャット利用はこちら
・法人向けのweb3サポート(リサーチ・新規事業立案や伴走・マーケ・開発など)の窓口はこちら
初めまして。いつも発信を楽しみにしております。
最近の疑問なんですが、BTCについて楽観ムードが続いており、現物ETFが承認されたことで価値も上昇してきています。
BTCは価値が上昇し続けるか、取引きに使われ続けるかしないと続かないと思います。
現物ETFが主流になりそちらに資金流入した場合にはパッケージ化されたものだけが取引され送金手数料がマイナーに還元されることが少なくなると思います。
それに加えて、マイニング報酬もどんどん減っていくとなると、残り10年くらいは継続できたとしても20年30年と継続が出来るとは思えません。
ライトニングネットワークは、送金手数料を安く出来るメリットはあってもマイナーへの還元に関してはマイナスです。
BRC-20のプロジェクトが発展を遂げればマイナーにはプラスに働くと思います。
しかし、欧州の前面に推している環境保護政策もPoWには不利に働くと思います。
ビットコインは今後数十年と継続出来ると思いますでしょうか?
ビットコインのマイナーへの還元に関して何か施策などは提案されているのでしょうか?
もし、お時間がありお応え頂けるようでしたらお願いしたいです。
いつもの発信と趣旨がずれてしまうようなら無視していただいて構わないです。
よろしくお願い致します。